日工組・日電協が合同カンファレンスを開催

日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は2026年9月8日、東京・京橋の日工組会議室で合同プレスカンファレンスを開催し、パチンコ・パチスロの今後の方向性を発表した。目玉となったのは、パチンコの新機能「通常時フラグ」の詳細と、遊技機を4段階に分ける新カテゴリー制度。いずれも2026年11月から順次スタートする。

榎本理事長「甘いコーナーを活かし、パチンコ復権へ」

冒頭あいさつに立った日工組の榎本理事長は、依存対策への取り組みから8年が経過する中、相談しながら段階的に進めてきた「遊技性の拡大」が、今回の「設定」と「通常時フラグ」という2つの要素で復権に向けてひとつの区切りを迎えたとの認識を示した。

  

近年、パチンコがハイスペック機種に偏りパチスロ優勢の傾向が続いている現状を踏まえ、榎本理事長は、設定・緩和策・フラグといった仕組みの組み合わせにより、従来型のAタイプのような機種から、スロットのメインAT機に近い先進的な機種まで、メーカーの創意工夫で幅広いラインナップが作れるようになると説明。あわせて「甘いコーナー」を活かした「優しくて楽しいパチンコ」の拡大を目指す方針を強調した。

  

さらに、ユーザーから見て分かりやすいよう、パチンコの機種カテゴリーを4区分に再編し、2026年11月から「パチンコ再出発」と位置付けて展開することを明らかにした。また2027年2月には日電協と共同で中低射幸機の強化月間を実施予定で、その先駆けとして2026年の「みんなのパチンコパチスロサミット」に特別コーナーを設けるとした。

日工組の榎本理事長

小林理事長「両輪揃ってこそ業界は活性化」

続いてあいさつした日電協の小林理事長は、パチスロについて現時点で新たに発表できる情報はないとしながらも、パチンコ・パチスロの両輪が揃うことで業界全体の活性化とプレイヤーの裾野拡大につながるとの考えを述べた。6号機導入当初の厳しい状況を振り返りつつ、日工組・榎本理事長らの尽力が現在の状況につながっているとし、双方の発展に期待を寄せた。最後にはBT機普及に向けて「BT10」(市場シェア10%)への協力を呼びかけた。

日電協の小林理事長

パチンコの新機能「通常時フラグ」とは

日工組・清原賢二技術委員長からは、パチンコに新たに搭載される「通常時フラグ」について説明があった。狙いは、大当たりを待つだけになりがちだった通常時のゲーム性を拡張すること。通常時に特定の契機を満たすと内部抽選が行われ、次に移行するフラグが決定する仕組みで、フラグは複数搭載が可能。それぞれに時短の作動有無・種類・回数などの情報が紐づき、多彩なゲーム展開を実現するという。

フラグの抽選契機としては、「規定ゲーム数の消化」、「特定のチャンス目の停止・連続」、「大当り・確変・時短から通常に戻るタイミング」などが挙げられ、移行先の具体例として「チャンス目停止での前兆状態移行」「周期的なチャンスゾーン移行」「設定変更・ラムクリア後のチャンス」などが紹介された。大チャンスリーチが外れた場合やRUSHがすぐに終了した場合でも新たなチャンスにつながる設計を可能としており、これまで「残念」だった場面にも期待感を持たせる点が特徴という。

パチンコらしさの喪失や射幸性の過度な高まりを懸念する声がある点にも触れつつ、清原委員長は、従来のシンプルな機種も大切にしながら「二本柱」で業界を盛り上げていく方針を示した。

通常時フラグ
通常時のゲーム性を拡張

遊技機を4段階に区分する新カテゴリー、11月導入機種から順次適用

日工組理事で未来遊技機委員会の松下智人副委員長は、新たに導入する「4つの新カテゴリー」について説明した。多様化するパチンコ機の性能や遊びやすさが直感的に分かりにくいという課題を受け、プレイスタイルに応じて安心して機種を選べるよう独自の分類を策定したもので、目的は「予算や時間に合わせて最適な機種を選べる環境づくり」、「依存問題対策(性能の可視化によるのめり込み防止)」、「ホールでの誤認対策(想定と異なるスペックを避ける)」の3点。

分類は以下の4段階で、ホールでの案内時にもこのアイコンが使用される。

パチンコ4つの新カテゴリー
ぱちんこ4つの新カテゴリー

この表記の運用は2026年11月導入機種から順次開始し、2027年2月以降の導入機種では遵守を求める。過去機種についても日工組webサイトで確認できるようにする。メーカー公式の販促物では、スペック表記箇所に所定のロゴを配置する運用となる。

2027年2月に「導入強化月間」、9月22日にはみんパチサミ2026で特設コーナー

日電協・信田裕一郎副理事長からは、2027年2月に日工組・日電協共同で実施する「遊びやすいパチンコパチスロ導入強化月間」と、2026年9月22日に東京国際フォーラムで開催される「みんなのパチンコパチスロサミット2026(みんパチサミ)」の特設コーナーについて説明があった。

令和9年(2027年)2月の強化月間では、パチンコは「レベル1(スーパーライト)」「レベル2(ライト)」を、パチスロは「ボーナストリガー機」を中心に、ノーマルタイプや射幸性の低いAT機を優先的に販売する。

これに先立ち、9月22日の「みんパチサミ2026」では、パチンコの「レベル1」「レベル2」、パチスロの「ボーナストリガー機」を集めた遊びやすい特設コーナーを設置し、未発表機種の一部展示も予定。9月のイベントと来年2月の強化月間を連動させることで、大衆娯楽としてのパチンコ・パチスロの魅力をあらためて広め、ファン層の裾野拡大を図る考えだ。

遊びやすいパチンコパチスロ
みんパチ2026