稼動日記78 回胴回顧録「巨人の星」編|禁断症状 ~実家の仏壇がスロット台に見えたので~

稼動日記78 回胴回顧録「巨人の星」編|2015.04.28(火)

ああ、全ての恋が憎い!

どうも、松本ミゾレでございます。

いやあだんだんと暖かくなってまいりました。

この時期は気持ちも前向きになりがちですよね。

そこでそんな気持ちを無視する形で、今回も12年前の機種についてのお話をさせていただこうと思います。

個人的には大好きだったメーカー、アリストクラートの看板機種、初代「巨人の星」。

皆さま覚えてらっしゃいますでしょうか。


巨人の星よ、永遠の星よ


2003年。

梶原一騎と川崎のぼるがタッグを組んで完成させた、野球漫画の金字塔「巨人の星」が、パチスロになって登場する。

そんな噂を小耳に挟んだ時、心が躍って仕方がありませんでした。


「しまってこ~!」審判が試合開始を高らかに宣言する。

なんせ原作漫画は生まれた頃から絵本代わりに読んでいたし、星一徹の異常ともいえるスパルタっぷりはドン引きしながらも友達との間で、何かと面白いネタとして共有されてきました。

生憎20代も後半になった今に至るまで、ろくろく野球中継なんて観てこなかったけど、だから筆者にとっての野球って、「巨人の星」の世界観そのままなんですよね。

イメージが子供の頃から辛く、厳しいものな訳です。

そりゃあ恐ろしくって将来野球選手になりたいなんていう同級生を見た日にゃ、夜叉を見るような目を向けていました。

あくまでも観賞するだけで、積極的に関わりたくないって世界。

それが野球。
 
それでも実際、こんな歪んだ野球観を持った筆者も、アリストクラートからリリースされるパチスロ「巨人の星」には大いに期待したもんです。

なんせ時代は液晶搭載機によるド派手な演出の黎明期を過ぎて、既に円熟期に入ろうとしていた頃でしたからね。

実際、ホールに導入されたコイツを見たときは固まったけど。

だって何処にも液晶なんてついてなかったもん。その代わり目をひいたのは、筐体の左右に存在する余計なリール。

「こりゃとんでもないジャグラーやでぇ」と溜息混じりに座ったことを、今でもよく覚えています。

ところが、そんな第一印象は、あっちゅう間にぶち壊されてしまいます。


史上初!あまりに地味な5リールが生み出す怒涛の不条理演出

とにかくね、本機の最大の魅力は、液晶全盛の時代に敢えて液晶を筐体から撤去して、その代わりに取ってつけた左右のリールに集約されていました。

「飛雄馬!」と一徹の声が響けば、左右の5リールがぐるぐる回転を始め、第一停止で一徹がぶち切れてビンタかましてる姿が現れ、その後小役がちゃぶ台の色でナビされる。

この斬新さには思わず夢中になりました。

ちゃぶ台がレインボーに染まろうもんなら、そこから連続演出が拝めます。

ただのちゃぶ台絵柄が、小役ナビにもなり、演出の示唆にもなる、と。


巨人、大鵬、卵焼きは昭和中期の子供たちの憧れであった。

もっというと、このちゃぶ台の停止パターンで前兆だって推し量れたのです。

演出だって原作の雰囲気を上手く再現してましたよ。

一徹がちゃぶ台ひっくり返すぐらいに大暴れすればボーナス確定だったり、唐突に飛雄馬が大リーグ養成ギブスで登場して7を引き上げればボーナス確定だったり。

とにかく本機は視覚的にここまでアナログな方法で打ち手をドキドキさせることができるのかってぐらいにのめり込ませてくれました。

目の前で5リールの7絵柄がじわじわ引き上がってくる様子を、マジで心臓ドッキンドッキンいわせながら凝視してたもんですよ。

まあ、よくよく考えれば演出が抽象的過ぎて、一体何をやってんのか全く分からなくなるんだけど。

でも、そんなのどうでも良くなるんです! あんまりにも面白くって。


仰天!ホールが野球場に変わる時!

「巨人の星」っつうぐらいだから、本機には野球演出がしっかりと盛り込まれています。

リールが全消灯することで開始される対決演出は、お馴染みのBGMと共に対戦相手が登場。

ここで花形満か左門豊作どちらかが登場するんだけど、まあ大概花形が出ることに。

そんで左門登場はハイチャンス。

ここでも5リールならではのドキドキ演出が楽しめたんです。

液晶がないってことは、そう変化もないリールと、音を頼りに戦いの行く末を見届けなきゃいけない。

当然「カーン」って打たれる音がすればギクッとなるんだけど、直後に「ファール!」って審判がいってくれると、それだけですっげえ安心。

もう、まさに本当に野球観戦してるみたいな緊張感。

まあ本当にっていってもプロ野球見に行ったことないけど。


かの武蔵坊弁慶は、全身に源氏のデッドボールを受け、立ち往生したと伝えられている。

で、最終的に飛雄馬が三振を取ればボーナスですが、なんだかんだで本機の通常時で最もボーナスが期待できるのはここですよね。

もちろんここぞというときは大リーグボールが登場。

5リール右側が点滅を開始し、1号から3号までをこちらの気持ちも考えず勝手に選択してくれます。

1号とかだときついけど、3号ともなると期待度はマックス。

飛雄馬の「大リーグボール......3号だぁ!!」の声が聞こえると、もう貰ったも同然。

この興奮は、実際にホールで遊戯したという人なら、そのうち26%ぐらいには理解してもらえることでしょう。

あ、そうそう。

たまに大リーグボールを投げない演出もあって、こちらはボーナス確定でした。


興奮を凝縮!特訓モード

まだまだ本機の魅力は語り尽くせません! よし、今度は「特訓モード」です。

「巨人の星」は、通常時5択リプレイが高確率で当選してまして、このリプレイ、4連続で入賞するとボーナス確定になります。

これが割と適当に打ってても達成されるんだけど、それをナビしてくれる特殊状態が、「特訓モード」なんですよね。

「特訓モード」の発動には、主にリプレイを自力で3連続入賞させるのがスタンダード。

高設定ほど特訓発動の可能性は高まります。

このとき、筐体のリール両脇にあるナイターランプがチカチカと点滅。

その後特訓に当選していれば、リプレイが規定回数に達したとき、晴れて特訓が開始されるというシステムだったのです。

松本ミゾレ
メジャーリーグで活躍していた松本。決して合成ではないことが分かる。

一度特訓に入れば、もうリプレイが4連続するまで延々に一徹のナビが続く続く。

喰いっぱぐれなし! 

ここが後継機の「巨人の星3」とかとは大きく異なる点ですね。

そんで、この特訓モードには、1回の当選で最大5セット選ばれることがあります。

セット数は決まって1・3・5回なので、消化中に2セット目が発動したり、4セット目が来たら次々回まで早々にボーナス放出が確定。

ま、リプレイの引きが悪いと結構発動まで引っ張られることがあったんですけども。

とにかく「特訓モード」っていうボーナスが確約された状態があること、そしてその契機が決してハードルが高くもないことが幸いして、本機は日本中のホールで主力マシンとして活躍することになりました。

液晶なんてなくっても、タイアップの力とシステムだけでなんとでもなるんですね。

当時のアリストクラートは偉かった!


おわりに

盛者必衰という言葉がございますね。

先日、「巨人の星」シリーズを輩出した、件のメーカー・アリストクラートが国内市場から撤退した、なんて話が囁かれています。

まあ最近はスパイキー名義で機種リリースをするばかりでしたので、特に驚きはないのですが。

黄金時代を知っているだけに、ちょっとだけ寂しい思いのする4月でした。



あ! それと、5月7日に開催される一撃ガチノリについて告知しておきますね。

4月に引き続き、5月も群馬県の前橋にあります「やすだ前橋店」さんに勝手にお邪魔します。

次の襲撃ではしゅうとかいう空気と、組むことになりそうです。

相方がマジもんのプロなので、足を引っ張らないように4円の牙狼でも打ちます。

★Twitterやってます! 

34時間寝てもまだ眠い。




(C)梶原一騎 ・ 川崎のぼる / 講談社
(C)ARISTOCRAT

この記事に関連する記事

【一撃】タレントブログの最近の記事