稼動日記54 回胴回顧録「ガメラハイグレードビジョン」編|禁断症状 ~実家の仏壇がスロット台に見えたので~

稼動日記54 回胴回顧録「ガメラハイグレードビジョン」編|2014.10.24(金)

今もパチスロファンの間にしっかりと認識されているロデオという看板。

そのロデオの代表的なシリーズの一覧に、2000年代の半ばまでは確かにあった名前、それが「ガメラ」でありました。

言うまでもなく映画製作会社の大映が、1970年代の怪獣ブームの際に子供に人気の「亀」と「ジェット噴射」という要素を取ってつけたようにして生み出した大怪獣とのタイアップ機種でありました。

このガメラシリーズ、筆者の記憶が正しいなら、これまでにパチスロでは4機種リリースされているはず。

大量獲得が人気だった初代の「ガメラ」、続く「オオガメラ」、ストック機能を備え、しかも業界初の巨大液晶ドーナツビジョンを搭載した「ガメラハイグレードビジョン」

そして最新作にしてシリーズで最も稼動期間が短かった、5号機のRTマシン「ガメラ」です。

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その中でも今回は筆者がとにかく昼夜問わず打ち込みまくった機種、「ガメラハイグレードビジョン」の思い出を語りたいと思います。

業界初!超ドデカ液晶に酔え!

冒頭でも少し書いたように、本機最大の魅力は、何と言ってもドーナツビジョンでした。

ドーナツビジョンは、これまで筐体の左端なんかに申し訳程度に設置されていたクレジットカウンタなどが、丸ごと液晶の中に表示されるようになり、その分演出の派手さを邪魔しないように改良されたという画期的な発明の賜物。

これにより、ガメラシリーズのウリであるバトル演出は、かつてないまでに白熱するようになったのです。

これにはかつてのガメラ少年たちも、全国のホールでむせび泣いたとか、泣かなかったとか。

如何にも大量獲得機らしい、大胆な改革ですが、それにあわせて本機は筐体デザインも一新。

ガメラの顔をイメージしたという、「言われてみればそうかもね」な筐体となって登場したのでした。

「バジリスク」シリーズでも弦之介の瞳術をイメージして筐体上部に目のようなランプ付いているでしょ? ちょうどあんな感じですね。
 
さて、このドーナツビジョン、業界では初と言われてこそいるが、これよりも前にはアルゼ(現ユニバーサル)の「花火百景」が似たような大画面液晶を世に送り出しています。

案外ホールでもロデオの開発陣が思っていたほどの衝撃は与えられなかったのではないでしょうか。

それは打ち手としてこの台にのめり込んだ筆者にとっても同じことでありました。 

「液晶でかいの? そうなの......で、出るの?」くらいにしか思っていなかったし、それは今でも変わらないです。

バトル演出も迫力があると言えばそうですが、ホールでこの液晶に感動している人って見かけなかったなぁ......。

ついでに言えば、明るいホールで打っていると液晶が薄くなって何のこっちゃ分からないままプレイすることになったりして。

通好みの打ち方で悶絶せよ!

「ガメラ」と言えば有名なのが逆ハサミ打ちでしたっけ。

この打ち方、未だに鮮明に覚えているという方も多いでしょうが、それはしっかりとこの機種にも受け継がれていました。

逆ハサミが推奨されていた理由は、主に成立役が一発で分かるという点に集約されている所にあるでしょう。

当然、この機種においても逆ハサミがベストな打ち方だと思われがちでしたが、実は少々異なっていたんですよね。

「ちょっと男子! 何でも挟めばいいってもんじゃないぞ」と、この「ガメラハイグレードビジョン」は訴えていたのかも知れません。

なんと、中押しがもっとも効率のよい打ち方だったです。
 
男なら真っ直ぐ、横目を振らずにど真ん中。

そう、それが日本男児の生きる道であるし、当然のことですよ。
 
どっかの政治家のように「中道でいたい」なんていうみみっちい理由じゃなく、この機種を打つときはまずど真ん中を捉えてさえ居ればよかったわけです。

ギロン(俗に言うスイカ)やイリス(俗に言うチェリー)などの成立は勿論、ボーナスの察知だって余裕。

そして最大の利点だったのは、中押しで中段にジャイガーリプレイが止まったら、ボーナスに期待できるチャンス目が成立したことが早々に察知できたことでしょう。

このチャンス目、左から押していると小山型にリプレイ図柄が並ぶことになるのですが、この機種では意外と第3停止まで演出が起きないことがザラ。

そのため、少しでも早くドキドキできる中押しが、通であり当時ノリに乗っていた負け組スロッターの筆者のハートを掴んでいたのでした。

魅力的な対戦カードに興奮せよ!

この機種に登場するガメラは、いわゆる平成ガメラと呼ばれる、割と新しいデザイン。

見た目が妙に可愛らしくなってしまっているのですが、どっこい流血上等のバトルが打ち手を魅了してくれたんですよね。

基本的にさほど熱くない対戦相手はお馴染みのジャイガーと、ギャオスハイパー。

「ん? ハイパー? 見た目はただのギャオスのようだが」とか思ってしまうのですが、どうも最近のギャオスのことをそう呼ぶのだそうです。

ただ一つ言えるのは、これらの怪獣が出てきたときは熱くないということ。

ほぼ間違いなく、唾液固定ミサイルで吹き飛ばされ、超音波メスで出血多量になってガメラがひっくり返ってバトルが終わる。
 
熱いのは頭が包丁になったギロンと、本シリーズ新登場の怪獣、イリスです。

2匹とも、何故か京都によく出没するのですが、こいつらとのバトルはそれなりに期待できるものでした。
 
それでもギロン自慢の出刃包丁で腹をブッスリやられればこれまた出血多量でガメラがひっくり返ったし、イリスに空中戦でレーザーかまされれば、「当然すね」みたいなノリで海面にガメラが落下したんですけどね。

ちなみに3連続で敵かガメラが攻撃すれば勝利は確定となります。

ガメラには攻撃が3種類用意されており、この辺は前作をそのまま踏襲していたため、昔からのファンも納得。

ただし復活パターンとしてプラズマキャノンっぽい技も用意されていました。

それからもちろんバイラスというイカのような怪獣も存在しており、こちらは発展しただけで勝利が確定するプレミアキャラ。

ただしレギュラーボーナスの可能性も秘めていたのは悩ましいところです。

総じてこの機種のバトル演出はボーナス放出の大部分を占める重要な契機であり、3連続どちらか片方が攻撃で勝利という流れは、その後のロデオの機種でも継承されることとなりました。

ビッグボーナス中は目押し必須

4号機時代の機種などは、そのほとんどが目押し必須でありました。

初代「ガメラ」などは、設定が1でも機械割りは104%を超えていたという話もあるぐらい、フル攻略は勝利に直結していたものです。

この時期にスロットを楽しんでいたという打ち手たちは、各々目押しの腕を磨いていたことでしょう。

さすがに「ガメラハイグレードビジョン」は通常時の目押し要素もほとんど割に影響など及ぼさなかったのですが、一方でビッグ中の目押しはまさに欠かせないものでした。

確か、ナビが変化したときにフリー打ちだと、左リール中央にイリスが止まって払い出し8枚しか貰えなかったんですよね。

本機のマックス獲得枚数は711枚だったので、このまま打っているとせいぜい獲得枚数550枚が関の山。

ところがイリスを左リールの下に停止させれば払い出しは一気に15枚にまで上昇するんです。

これならジャックインを考慮しても660枚以上は楽に獲得可能になります。

ビシバシビタ押しして出玉を増やす。やっぱ昔のパチスロってこれこそが醍醐味ですよね。

それから、本機のレギュラーボーナスは、本当にただの消化試合。

今のようにレギュラーに爆発の契機があったわけでもなく、延々とフリー打ちしながら規定枚数を吐き出すまで、市街地でただ呼吸してるガメラを眺める作業を強いられます。

大量獲得機なのにまったり台!ありがとうガメラ!

意外に当時打っていた人にも忘れられがちなのが、本機がストック機であったということです。

確か幾つかの連荘モードが搭載されていて、天国モードだと250ゲーム以内にボーナスが放出されるとか、そういう感じの緩いストック機でしたけど。

でも案外自力でレア小役2連とか引いて(この機種の同一レア2連は熱かった)、結局モードとかよく分からないまま楽しめてしまったり。

「吉宗」に代表される、荒波大量獲得機の流れに疲れたという人が、未練打ちに選ぶ機種......それが「ガメラハイグレードビジョン」だったのかも知れません。

だからこの台で万枚とか、なかなか狙っても出るようなことはありませんでした。

累計20万ゲームも打ち込んだ筆者ですら、最大差枚数は5500枚程度。

そうは言いつつ、1ビッグで700枚近い出玉を獲得できるのは大きな魅力だったんですよね。

「ジャグラーガール」と戯れ、「エノカナ」に散々貢ぎ、「ガメラ」に助けられる。

そんな立ち回りとも言えないような立ち回りを、20歳の頃の筆者は毎日ただただ馬鹿みたいに繰り返していたのです。

世間の評価は決して高くなかっただろうけど、筆者にとってはこれ、紛れもなく名機だったんですよね。

もし実機がホビーオフとかで打ってたら、軽く1時間ほど悩むと思うなぁ......買わないだろうけど。



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